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「旅の始め」編 [自分ガタリ]

「しばしお待ちを」といったはずが全然しばしではなく、
あれから2か月以上経ってしまいました。

(謝る・・・っていうか誤るばかりの人生)

更新しようとちまちま書いてはいたのですが、
ご存じの通りに東日本大震災が起こり・・・
ちょっと気分が落ち込んでしまったのと
都民としてはとにかく節電の日々だったので、
言い訳でなく時間が経ってしまったのでした。


久々にブログを見てびっくりしたんですが、
3月8日のツバサくん記念日に送ったメールが
ちゃんと反映されていなかった・・・!

(平日で時間がなかったので携帯から更新したはずがっ)

ツバサっちとカケルっちの記念日を忘れるはずはなく、
もしかしたら心配した方がいらっしゃるかもしれません。
気づかなくってごめんなさい。
震災前も震災後も、私は元気にやっています。

(ツバサくんのお祝いはカケルくんと一緒にUPしますね)


5月に予定されていた室内楽コンサートは中止になったけれど、
家での練習は今までどおりに続けています。

被災していない分、いつも通りの生活を送るよう心掛けてる。
働いて、稼がなければ、義援金だって出すことはできないし。
消費して経済が回わらなければ、復興する前に国が弱ってしまう。

そう思って。

オケの中には休みなく震災対応をしている方もいるし、
そんな中でのほほんと練習しているのも何なのかもしれないけど。
でも練習しないからといって何かの助けになるわけではないし、
楽器屋さんやリード制作している人だってそれで食べているんだから、
電気を使うわけでもないし、続けています。

最近は節電を心がけながらパソコンも普通にやっています。
趣味を同じくする人が近くにいないので、
ネットでのおしゃべりは精神安定剤のひとつだから。

(ストイックに節電してたら思いつめちゃって体調崩したし)

それで演奏会のことを少し書くことができたので現れました。
やっぱり毎年残しておきたい出来事なので。
今年もまた長く・・・三部構成でお送りいたします。

このブログはわりとブログっぽく、
軽~い感じで読んでもらえるように
口語で書くようにしているのですが。

(中身が重めなこともあり・・・。笑)

口語で書き始めたら何だかしっくりこなかったので、
今回は「です」「ます」を多用すると思います。


では、まず「旅の始め」編です。


そもそも「旅」って何なのか?

それは「定期的にレッスンへ通って、
基礎をきちんと身に着けること」です。

オーボエは高校時代に始めました。
受験期とか入社してすぐなどのブランクを除くと
もうすぐ丸14年吹いていることになります。

始めた時は1回だけ先輩が楽器の組み立て方と
リードのくわえ方を教えてくれて、
ファゴットを吹いている先輩がリードを売っている
楽器屋さんへ連れて行ってくれただけでした。

後のことはほぼ独学。

(ギネスに乗ってるくらい難しい楽器なのに。笑)

先生は引き継がれている雑誌?のコピーと手鏡。

オーボエを吹いていても楽しいとは思えなかったけど、
どうしても演奏を続けたかったので頑張りました。

2年の間に雑誌とか本を買って読んだりもしたし、
楽器屋さん無料講習に行ったりもありました。
リードもお小遣いで一生懸命買ってました。

大学オケにはトレーナーさんがいたけど
予算上、年に3~4回しか見てもらうのが精一杯。
3年生のときは運良く管分奏の先生がオーボエだったので
時間があるときには見てもらえましたが。。。

というわけで、一度もきちんと習ったことがなかったのです。


展覧会の絵を吹いた頃だから・・・5年前かな?
ふと「習った方がいいんだろうな」と思いました。

始めに習わなかったせいで苦労はたくさんしてきたし、
本番でいろいろ痛い思いもしてきました。

基礎が大切なのは実感していたのだけど、
とにかく楽譜に書いてある音を出すだけで精一杯で、

(それさえもおぼつかなかったよ!笑)

それ以上のことをやろうとする時間も、
考える心の余裕もなかったんですよね。。。

でも。

展覧会のときも全然指がまわらなくて、
技術面だけで精一杯ではあったんですが、
ふと「それはそれ、これはこれ」と思ったのです。

技術的なことと音楽的なことは
最終的に一緒でなければならないけれど、
別々に考えてもいいものではないかなぁと。

うまく言えないけど、指がまわらなかったとしても、
まわっているつもりでどう吹こうかと
考えることはできる・・・っていうか。

先輩が「プロムナードを響かせるのが今年の野望」と
パート紹介に書いていて、「達成したい」と思ったのが
きっかけだったのかもしれません。

楽譜通り指を動かすので精一杯では、
先輩の野望を叶えることはできないから。

そう思うと。

よく「歌う」っていうけどどういうことなんだとか。
たとえば先輩みたいに吹きたいと思っても
何をどうすれば近づけるのか全然見当もつかず。

そもそも私のアンブシュアは合ってるのかとか、
すぐに疲れてしまうのは練習不足なだけなのかとか、
いろんな疑問が湧き出てきました。

ここはこういうふうに捉えて吹くといいよとか、
この替え指を使うと音程が取りやすいよとか、
常日頃アドバイスはしてもらっているものの・・・

先輩は先輩であって先生ではないので、
疑問すべてを聞いて教えてもらうわけにもいかず、

(いくら私が図々しくとも!)

いろいろモヤモヤがたまっていきました。
それを解決するためにはやっぱり
習った方がいいんだろうなぁと思ったのでした。


展覧会の絵はどちらかというと演奏するには苦手な曲で。
本当に難しくて泣きたくなることばかりでしたが、
いろんな意味で転機になった曲でした。

今までは運指しか練習できない状態。
もちろん「ここをこういうふうに吹きたい」というような
一歩先の欲っていうものがありませんでした。

でも私が吹くのだから、演奏に私を出したいと思うようになって。
CDを聴きながらイメージをするようになって。
ひよことか終曲あたりはともかく、プロムナードは頑張った。

このときはいろんな人に言われました。

「つばささん、音が変わったね」って。

(それは別の理由もあったと思うけどね)


展覧会の絵は今のオケで唯一メイントップをやった曲で、
自分では満足のいく出来だったのだけれど、
まだまだスタートラインにも立てていない状態でした。

イメージをするようになった。
でも実現させるにはどうすればいいのか?はわからない。

イメージを持とうとすると、練習していてふと思うんですよ。
「どうやったらイメージを音に出来るんだ?」って(笑)

ここからは気持ちの問題ではなくて
技術の問題になるんだろうなぁと思いました。
それで、演奏会後にはさらに強く、
習った方がいいんだろうなと思いました。


でも、同時にまだ躊躇する気持ちもあったんですよね。

照れや恥ずかしさがあったら、
レッスンに通っても仕方ないですよね。
効果はきっと半減してしまいます。

フルートのパートリーダーさんには
演奏の出来はリードの良し悪しじゃなくて
メンタルだと言われている私だけど。

私が私らしい演奏をするのを遮っているのは
他でもない私の気持ちなんだと思いました。

本番に強いともよく言われるんだけど、
本番はラスト1回とある意味開き直ってるので
練習ほど気持ちが邪魔しないってだけで。
本当は練習から気持ちに勝てないと意味がありません。

(そんなのまぐれだもんね)

私がまず克服するべきなのは気持ちで。
その一歩先に欲を出すのはそれからだと思いました。

気持ちの面を完全に克服できて、
これ以上気持ちでは変われない。
そう思ったらレッスンに通おうと決めました。


演奏会のたびにステップを決めていました。
今年はここまで。次はここまで。
周りの方がどう思っていたかはわからないけど、
自分では少しずつ自分を出した演奏ができてると思ってます。

去年はドボ8で一番を吹きましたが、
次回のプログラムを聞いた時から
どうしてもドボ8の一番を吹きたいと思いました。

自発的にこれを吹きたいと思うのは、
それも1番を吹きたいと思うのは珍しいことです。

吹くのが苦手なタイプの曲はあるけど、
選り好みをするタイプでも
そんな主張が出来る実力でもないので(笑)。
これが吹きたい!と主張したことないけど、
去年は初めて思いました。

自分で自分に課すテストみたいなものかな。

メインではなかったけどシンフォニーだし。
しばらくシンフォニーの1番は吹いてなかったし。
ソリとかソロとかいわゆるオイシイところがたくさんあるし。

こう吹きたいなというイメージを持って、
それが技術的に出来ないのはアリだとしても、
気持ちが遮って出来ないってことがないように。

そしてそれが本番だけではなくて、
練習から実践できるように。

それがドボ8でのステップでした。

結果は去年の演奏会の感想を読んでいただくことにして。

(笑)

ドボ8を吹いて痛感しました。

やりたいことが見つかっても、
今の私には実現させるだけの技術がない。

前のコンマスさんと練習後に演奏の話をしていたとき、
「やろうせず出来てしまったことより、やろうとして
出来なかった方が何倍も意味がある」と言われたのだけど。

ドボ8ではやろうとしたことしか出来なかったし、
やろうとしてて出来なかったことばかりでした。

演奏会のたびに変わったねとか上手になったねとか
幸いにも言っていただけていたけれど、
それはきっと気持ちが演奏を遮らなくなっていっただけ。
何かが出来ていたわけではないのだなと思います。

でもこれからはどんどんやろうと思わないと、
そしてそれが出来る努力をしていかないといけない。

次の演奏会ではブラ4の2番を吹く予定になっていて、
1番は先輩ではなく四女ちゃんだと聞いていました。

2番を吹くのは好きだけど、ある意味1番より難しい。
そして1番を吹くのは慣れた先輩ではなく四女ちゃん。
ドボ8以上のことをブラ4でやろうと思ったら、
もう気持ちだけではどうにもならないと思いました。

5年かかったけど、やっと思えた。

「レッスンを始めるなら今だ」

先生と二人きりになって、吹いてごらんといわれても、
もう恥ずかしいとは思わない。隠そうともしない。
全部見せられたら、悪いところは指摘してもらえるし、
こうしてみてといわれたことを躊躇なくやろう思える。

そう思えたので決めました。

・・・本当はもうちょっと経緯があるけど、
それはここでは書きません。


演奏会の後で試験を受けることになっていたので、
それが終わった後で探し始めて、
3月下旬に体験レッスンに行ってそのまま入りました。

楽器屋さんを通しているので若干高いですが、
会社に近くて便利だし、個人で教えている人を探すのも
紹介してもらうのもそれなりに大変なので。。。

(やっているうちに合わないとかさ)

(個人の先生だと辞めづらそうとか思って)

先生と人間のタイプは違う気がしたけど、
直感で気が合いそうだなと思えたので、
とりあえずここでお世話になろうと決めました。

正式に始めたのは4月なので1年が経ちました。
先生は女性で、歳も1つ違いなので(先生が一つ上)
話しやすくていろいろ聞くことができてます。

1回のレッスンは45分なのですが、
始めは音を出すだけで汗だくになっていました。
今までいかに口先だけで吹いていたかわかったし、
演奏は運動と同じくらい疲れると思いました(笑)。

今も音出し、スケール、エチュード、曲と盛りだくさんやるので、
やっぱり暑くなるし、すぐ疲れてしまうのも変わらずです。。。

1年通ってみて、自分では変わったのか、
伸びているのかあまりよくわからないけど、
(相変わらずやろうと思って出来ないことばかり・・・)
気づいたことはたくさんありました。

でも、それはまた別の編で。

今回はここまでです。


次の編までまた時間があくと思いますが、
のんびり待っててくださいませ。。。

(そんな待ってる人もいないと思いますが・・・笑)

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