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ちょうちょと草原 [自分ガタリ]

カケルっちの演奏会デビューとなった定演は無事終了。
来場者数も過去最高の1,600人超と盛況でした。


演奏会のたびにひとつ階段を上がるという目標とともに、
何か新しいことを!という裏目標もあり。
今までも新しいことをやってきました。

1番をやる曲を自分で選んだり。
交響曲で1番を吹かせてもらったり。
メインで1番を吹かせてもらったり。
前プロで1番を吹いてみたり。

その側にはいつも先輩がいてくれて。
適切なときに適切なアドバイスをしてくれて。
毎年なんとか乗り越えてきました。

今回は楽器を新しくして初めての演奏会。
1番を吹くロメジュリの両隣は新入団員さん。
いつもいつも一緒だった先輩はいない。

(そして初めての降り番←爆)

今のオケに入ってちょうど6年になるけど。
今回の「新しい」が一番難しいと思いました。

またもや長くなるけど書きますよ。

(1エントリーがあまりにも長いのでブログパーツ増やしました)

(遊びながら読んでください・笑)

*****
ロメジュリは本当に本当に難しかったです。

フルートの1番さんとのコミュニケーション話は前回書いたとおりだけど。
気軽に話せるか話せないかでこんなにも違うんだということを知りました。
前回のエントリー後も1番さんの演奏はノリノリになっていき・・・
オーボエの後輩ちゃんと「頑張ってついていこうね」と話してました(笑)

見た目は落ち着いてて控えめで真面目そうだけど
(顔は杉本哲太似だと思ってる私)
演奏は攻撃的・・・っていうと語弊があるなぁ。
でも前に前に攻めていく感じがあり。
それでいて女性っぽい雰囲気もあると思いました。

曲がロメオとジュリエットだったからかな?

私はなかなか「こう吹きたい」という具体的なイメージを持てないし、
「1番だからリードして」といわれても出来ないのだけど。
フルートの1番さんがリードしてくれたお陰で、
楽しくそして気持ちよく吹くことができました。


こう吹きたいという具体的なイメージ。

どんな曲を吹いても思い浮かべることは難しくて。
とりあえずひとつひとつの音を何となく吹かないってことしか
気をつけることが出来なかった。
去年の前プロみたいなフルートと掛け合いのソロでも
自分のことで精一杯になっちゃってたのだけど。

今回は自分なりに一生懸命考えてました。

特にフルートと吹くロミオとジュリエットのロマンス部分と
後半オーボエが裸になるような恐ろしい(苦笑)部分。

有名なロマンス部分、1番同士はほぼユニゾンです。
オーボエの2番がオクターブ下を吹いていて。

(これがカッコいいの!)
(オーボエの低音域の音って大好き)

先生はいつも音を三角形に例えると、
2番が頑張って音を出して
1番はそれに乗っかるだけというのね。

だからこのロマンス部分を三角形に例えたら、
オクターブ下の2番オーボエが底辺のあたりで、
フルートが一番上の部分になって。
私は真ん中なんだろうなーと思いました。

フルートが華やかに響いているところへ、
オーボエはいわば古風な妻のように(笑)
三歩下がって付いて行くイメージだったのです。


ただうまくコントロールするような技術はなくって、
どーんとぶつかっていく無謀さしか持ち合わせてないし。

おまけに音が高くて、フラットが3つもついてて、
さらに臨時記号が頻繁に出てくることもあり、
全く余裕ナシでいつも必死になっちゃってたし。

初めの頃はお互いが遠慮していたせいもあり、
どうにもしっくりこないと思っていたのだけど。
でも最終的にそれは克服できたかなぁと思っています。

私の技術ではどうにもならないことがいっぱいあったけど、
本番は目標としていたイメージに近い演奏ができたので、
私としては満足しています。


後半でオーボエが裸になっちゃうようなところは、
ロマンス部分よりもさらに難しかったなー。

お話の中のどういうシーンなのかもわからず。
なんかやたらと目立つし(←苦笑)
吹きっぱなしでめちゃくちゃ苦しいし。
2番と合わせるのもすごく難しかった。

特に2番は音も低めで小さい音は出しにくいし。
もともと後輩ちゃんは音が太くてしっかりしてるから。
(そして私は昔っから音が細い・・・)
なんとなくかき消されてるなーと思っていて。

そんな中でどう歌って吹けばいいんだ?と思いながら
二人で必死になっていたのですが・・・

ゲネプロ前日の練習の後で
後輩ちゃんに「この後一緒にやってください!」っていわれ。
残って先輩に見てもらいました。

先輩のいうことはナルホド!って感じで。
今までいっぱいいっぱいで苦しかったフレーズが
すごく楽に吹けるようになりました。

やっぱり先輩はすごいなーと思うのと同時に、
本当は私がいいださないといけなかったな・・・と反省。
後輩ちゃんにいってもらうのではなくて、
積極的に私がいわないといけなかったなと。

一緒にやろう、先輩に見てもらおうって。

今まで2番を先輩が吹いていたから
それを省略しても全然大丈夫だったけど、
それじゃダメなんだということを痛感しました。

(後輩ちゃんがどうこうというのではなく)

(先輩がただただ上手すぎるのです)

きっと他の方にとっては当たり前のこと。
本当におこちゃまでしたよ、自分。
自分のことだけで精一杯だったもんなー。

でもある意味、この6年の間
自分のことだけでいっぱいになれてよかったのかも。
まだまだだけど、この6年でたくさん勉強できたから。
これからは本当にその一歩先なんだよね。

*****
先輩は受付のお手伝い(?)をしていて
本番は途中までしか聴けなかったといって、
いつもみたいなコメントはしてくれなかったのだけど。

ステリハの後にお手紙をもらってました。
オリジナルのカードで・・・とっても嬉しかった。

いつも「先輩w」としっぽを振って
周りを飛び跳ねてるだけですが(笑)
先輩やオーボエパートにとって
少しでも役立つ存在になれていたら嬉しい。


打ち上げではフルートのパートリーダーさんに
「いろいろモノ申したい事がある」といわれ・・・

「メインでのあんな失敗やこんな失敗を怒られるー!?」と思ったのですが。

(別に怖い方ではありません・・・)

「Oくんにつられて、ついに化けたね!」というお褒めの言葉でした。
※Oくんとはフルートの1番さんです
「つばささんが顔を赤くして、感情込め込めで吹くのを初めて見た!」と(笑)

昔から吹くので精一杯のため、ほとんど動かず(動けず)に吹くので、
大学時代、先生につけられたあだ名が「大仏」だった私ですが。
今回、ロメジュリではかなり動いてましたね。

特にロミオとジュリエットのロマンス部分は、
それくらい前に前に攻めていかないと
押しつぶされると思っていたんだろうな・・・

いつものごとく緊張は全くなかったけれど、
いろんな意味でのプレッシャーはあったので。

もちろん、演奏してて楽しかったのもあるけどね。


フルートのパートリーダーさんは
一昨年のメイン1番を吹いたときも、
去年のブラ2の2ndも褒めてくださったんですが、
今年は1stっぽい顔を見せたことを喜んでくれて。

(これまで自分のない演奏で相当ヤキモキさせてたんでしょうね・・・)

酔うと同じことを何度もいう癖があるそうですが(笑)
二次会でも何度も何度もおっしゃっていました。
酔ってらしたのではっきりとは聞き取れなかったけど、
でも嬉しいなぁと思って聞いていました。

10年前は大仏だった私。

そして月曜日、会社アドレスにメールが届きました。
「お疲れ様でした」というタイトルだったものの、
えぇそりゃもうなにごとかとおもってそくかいふうですよ。

(慌てすぎ)

土曜は酔っぱらってマトモなことをいわなかった気がするので、
改めてメールしましたって書いてあって。
ロメジュリの演奏を褒めてくださいました。

フルートのパトリさんはとってもお上手な方です。
なんかそのややこしそうなフレーズをきっちり拍に入れて
なおかつ歌えるってすごいんですけどー!とよく思ってます。
そんな方が打ち上げで声をかけてくれるのみならず、
わざわざメールまで書いてくださるとは思ってもいませんでしたよ。

本当に涙が出るくらい嬉しいことが書いてあって。
こっそりプリントアウトして持って帰ってきました(笑)

*****
ロメジュリで学んだことはたくさんたくさんあります。

ここ3年くらいは2番を吹くのが本当に楽しかったのだけど、
やはり両方吹かないとダメなんだなぁと思いました。
自分も飛んでみないとどんな草原がいいかわからないし、
ただ草が生えてりゃ草原ってわけじゃないんだなぁと。

久しぶりに先輩以外の人と吹いて、
いろんな草原があるのだということがわかったし。
曲によってどんな草原がいいのかも変わるんだろうなって。

1番を吹くにしろ、2番を吹くにしろ。
隣の音をもっともっと聴かないといけないし、
フルートやクラリネットやファゴットや・・・
周りのことも考えて吹かなくてはいけないのですよね。

みんなは当たり前にやっているのだと思うけど、
なんかもー、全然出来てなかったなって(笑)
先生に「ただ乗るって域じゃないんだからね」っていわれたけど、
あー、こういうことかー!!みたいな(笑)

去年の合宿で先輩に「これで後輩が入ってくれば、
また変わっていくんだろうけどね」といわれたけど、
本当にそのとおりだったなぁと思います。

後輩ちゃんが入ってこなければ、
きっとまだまだわからずにいた。

今年は乗らなかったもう一人の後輩さんが
来年乗るのかはよくわからないけど、
(そもそもうまくやっていけるだろうか)
また先輩や後輩ちゃんからいろいろと
学ぶのだろうなと思うと期待で胸がいっぱいです。


年1回の定期演奏会は終わりました。
「無事に終わってよかった」と思うのと同時に、
「終わってしまった・・・」という寂しさでいっぱいです。

9月まで長いなぁ・・・。

*****
今年は今まで来たことのない同期もたくさん来てくれて。
「すごいね!」「楽しかった」といってくれて嬉しかったです。
「感動した」とか「鳥肌立った」とまでいってくれる人もいて・・・

そして「また音楽やりたくなった」とか
「授業で聴いてたとき、もっと聴いておけばよかった」と
いってもらえたのが本当に嬉しかったです。

今回はちょっと特別な人にも来てもらえたのだけど、
それなりに楽しんでもらえたようなので安心しました。
「生で音楽を聴いたことない」といっていたので。
初めての鑑賞が最悪だったら、二度と行かないもんね(笑)

休みの間リードをなめてたのが気になったらしく、
リードについていろいろ聞かれました。
あまり音楽の話はしないようにしてるけど、
ちらっとすると想像以上に知ってて驚きます。
勉強してくれてるんだなーって。

友だちにしろ、その人にしろ。
のだめが爆発的にヒットしても、
未だに敬遠されがちなクラシック音楽を
少し身近に思ってもらえるのは嬉しいよね。


・・・本当に恐ろしく長くなりましたが。
演奏会の前にいろいろあったり(試験とかプレゼンとか諸々)
演奏会後もあったけど(これまた試験とか)
少し前へ進めたし、強くもなれたと思うので。

これからも頑張りたいと思います。

次は5月のサロコン!!
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