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きっとやっとはじめのいっぽ。 [自分ガタリ]

ご報告が遅れてすんまそんm(_ _)m

・・・似合わないことを書きました。

ご報告が遅れてすみません。
本番から10日も経ってしまいましたね。

演奏会は無事に終わりました。
お客様も席数の7割強入ったのかな?
舞台上に上がってすぐ、「わぁ、いっぱい!」って思いました。

*****
本番にはいい意味でも悪い意味でも魔力があるなーと思うんですが。

私自身「あー、やってしまったなー」と思うところはあったし、
他の人もいろいろアクシデントはあったと思うんだけど、
全体的にはいい演奏会になったのではないかと思います。
律儀に前プロから「ぶらぼー!」っていってくれる人がいたみたいだし(笑)

去年より客席がよく見えたのですが、
お客様も楽しそうな顔している方が多かったです。
もっとも、それは指揮者のトークのお陰かもしれないけど。

(内輪ネタ)

*****
久しぶりに前プロのトップを吹きました。
最後に吹いたのは大学4年生のセビリアの理髪師だったんですが、
当時は22歳だったんだから考えると驚きですよねぇ。
もうそんなに歳をとったのか、と(笑)

今のオケに入ってからは中プロのトップが多くて、
去年初めてメイントップをやらせてもらったんですけど、
前プロトップっていうのはまた違った緊張感があります。

なんといっても舞台チューニングが嫌だ(笑)

あの、一番初めに音を鳴らさなくてはいけないというのがたまらなく嫌です。
先輩には「袖でチューニングするでしょ~」といわれたし、
コンマスさんにもフフって笑われたけど、嫌なものは嫌なの!

というわけで、チューニングはガタガタしていましたが、
演奏そのものはいつものごとくちっとも緊張しませんでした。
始まる直前の楽屋では緊張していたのだけど、
(こーちゃんではないが、準備して開演を待つ時間が苦手!)
舞台に上ったらすーっと冷静になれた。

Eさんにも「それがすごい」といわれたけれど、
不思議と本番は緊張しないんですよねぇ。
何故なのか、自分でもよくわからないのですが。
臆病者なだけで、繊細ではないからでしょうか?

*****
合宿夜の宴会で、あまりお話したことのない方に話しかけられました。
ホルンのパトリさん。
自分にも人にも厳しい方だという噂?を聞いていたので、
「あれ?私に近づいてきてる?」と思ったときはドキっとしました。

(ビビりすぎ)

そうしたら、「前プロいいじゃん」と褒められまして。
お酒が入っていたからというのもあると思いますが、
この人に褒められるってー!みたいな驚きがあって。
さらにバクバクと緊張してしまいました。

ここで私が入るんだ!という意思の元で入ってるのがわかると。
自信持ってちゃんと入れているでしょ?と。
毎年ちゃんとうまくなっていてえらいよねと。
練習、やっているでしょうと。

(ヴァイオリンがメロディを奏でて、シーンと静まり返ったところから
オーボエソロが始まるっていうところがあるのですよ)

本当に素直にお褒めの言葉をいただいて。
恐縮しきって一人であたふたしていたのですが。
でもとっても嬉しかったです。

私が「出るぞ!」と思って出ているのは
そう思わないと自分に負けてしまいそうだからだし。
毎年うまくなってるように感じるのは元が低すぎたからだし。
練習するといったって、土日しか出来てないわけですが。

今のオケに入って一生懸命自分と向き合ってきたこととか、
どうしたら演奏に自分が出せるのか悩んできたこととか、
毎年目標決めて一段一段階段上ろうとしてきたこととか。
ちゃんとわかってくれているんだなぁって。
そういうことが音に出てきたってことなのかなぁって。

先輩以外の人にそういうことをきちんといわれて、
自信を持つことが出来ました。
勇気が湧いてきたっていうのかな。

でもその後で聞いた話の方が心に残りました。

ブラ2にはホルンの長いソロがあるのですが、
「長くて、大変ですよね」といったら。
でも楽しみでもあるよねといわれました。

こう吹こう、次はこう吹こうっていうように、
長いソロの中でいろんな吹き方ができるから、
大変だけどそれが逆に楽しみでもあるよねって。

・・・目からウロコでした。

どうしても、ソロっていうと緊張するー!とか
怖いー!というマイナスイメージが先行してしまって。
ソロに楽しみを見出す境地まで行ってませんでした(苦笑)
まだまだ変化を始めたばかりの私には、
こんなふうに吹けたらいいというイメージを持つだけで精一杯。

でもその話を聞いてから、練習でもあまり緊張しなくなりました。
ソロの前、ずっとヴァイオリンがメロディを奏でているから、
それを聞きながら「来る・・・来る・・・バクバクバク」って感じだったのが、
わりと冷静に出番を待てるようになったんです。

だからといってうまく吹けたわけじゃなく、
しっかり合宿後のスランプに陥っていたんですが(笑)
でもそれは今年の大きな「学び」で。
ホルンのパトリさんにはとっても感謝しています。

*****
今回の演奏は自分でも満足しています。
発展途上であることに間違いはないけれど、
自分でも去年以上の演奏ができたと思いました。

去年は本当にいっぱいいっぱい、ギリギリだったけれど。
今年はこんなふうに吹こうというイメージを持って、
自分の気持ちを大切に吹くことができました。

それはやっぱり今のオケがホームだからだし、
素敵な団員さんと出会えたからだし、
そしてなんといっても先輩のお陰だと思います。

*****
復帰した頃は音程が低くて困っていたのですが、
最近は少し高めになってきまして。
それはリードの作りのせいでもあるし、
やっと支えができてきたせいでもあると思うんですが。

自分でわかっていてもなかなかコントロールは難しく、
音程を気にするとつまんない演奏になってしまうし、
自分の気持ちを大切にすると高くなってしまうし、
結構思い悩んでいたのですね。

そんなところへコンマスさんに「チューナー442だよね?」と聞かれたり、
数名の人に「最近音が高めだよね?」といわれたり、
滅多に音程のことをいわない先生にアドバイスもらったりしたら、
ものすごく気になるようになってしまいました。

そうなると私の技術ではパニックです(苦笑)

そんなで合宿後は本当に不調っていうか、
行き詰まり感を感じてしまって。
正直に先輩に聞いてみました。

先輩は「私が楽器変えてちょっと低めだから目立つんじゃない?」とか
「確かに高めだけど、そんなに気にするほどじゃないよ」とか
きちんとした答えを返してくれたのですが、
結局1週間前のゲネプロまで不調は続きました。

でもゲネプロの後でくれたアドバイスは勇気付けられました。
音程はそんなに気にするほどじゃないよって。
ソリのところは私が合わせてあげるからって。

今の私では気持ちと音程を両方取ることはできません。
じゃぁどっちを取ればいいのか?
そう思ったとき、迷わず気持ちを取ろうと思えました。

本番直前にも先輩が私の後ろに並んで
「つけてあげるから、自由に吹いていいよ」といってくれて。
心強いなぁと思いました。

本番、たぶん私の音はちょっと高かったと思います。
ソロっていってもすぐフルートと掛け合いになるんですが、
フルートが入ってきたら「あー高めだなー」って思ったから。
でもなるべく高くならないよう気をつけながらも、
自分の気持ちを殺すことなく吹くことができました。

それは先輩の言葉のお陰だと思います。

*****
今回は自立する!というのが目標だったのですが、
予想よりも自立できなかったのがなんとも。。。
先輩には「卒業の品」をいただいたけれど、
やっぱり本番ギリギリまで助けていただきました。

二人きりのパートだし、それでいいのだと思うけれど、
私が先輩の負担にならなければいいなーと願うばかりです。

いつもいっぱい心配かけているし。
ちゃんと見ててくれてアドバイスもくれて。
だけど私は何もしてあげられなくって。
ときには足を引っぱってることもあるから。

でも。

打ち上げのときの言葉の中にも、
演奏会後にいただいたメールにも、
「今回は私に助けられた」とありました。
本番中の私の言葉に助けられたって。

特別何をしたわけでも何をいったわけでもなく、
ただ自分の気持ちを伝えただけだけど。
それが支えのひとつになったのだとしたら嬉しい。
私が成長してなければ、なれなかったわけだから。

でもでも。

前プロトップ(今のオケで)初めてなのに、
自分のことで精一杯で何もしてあげられなくてともあって。
そんなこと、あるわけないのになぁ。
やっぱり思いを伝えるのは難しいって思いました。

愛はgiveで、恋はtakeかぁ。

まだまだ私はもらってばかりというわけで。
人を思うというのはせつないねぇ。

*****
今回いろんな方にお褒めの言葉をいただきました。
だいたいの方がトップを吹いた前プロに関してだったんですが、
フルートのパトリさんにはブラ2を褒められまして。
それが一番嬉しかったです。

ブラ2の第三楽章で良い仕事をしていたと、
打ち上げで何度も何度もいわれました。

(酔ってたからだと思うけど)

ブラ2の第三楽章はオーボエのソロから始まるのですが、
途中から2番も加わります。
それが実に実に嫌な音域でねー(苦笑)
1番を邪魔せずにあの音域で音を重ねるのはすごく緊張します。

Eさんのオケでブラ2を聴いたときにそれを痛感して。
果たして私にそれが出来るんだろうか?と不安になって。
ある意味、練習では前プロより悩んでいたくらいなんですが、
そこで良い仕事をしていたといわれ、本当に嬉しかったです。

だいたい、「華やかな1番の下で自分の仕事をこなす
2番オーボエというのは尊敬に値しますよ」だそうだ。

(それはフルートも同じなんだって)

今回、先輩と「1番が気持ちいいと思える2番を吹こう」といっていたので。
一人でもわかったよといってくれる方がいて嬉しかったです。

(肝心の先輩には怖くて聞けなかったけれど)

(「それは絶対やっちゃいかんだろう」というミスもしたし)

ベト1を吹いたときに2番の役割とか楽しみをぼんやりと感じて。
今年はそれをちゃんと感じたいと思っていたのですが、
先輩がどう感じたかは置いておいて(←えっ?)
私は2番を吹くのって難しくも楽しいなぁって思えました。

それを大好きなブラ2で、先輩との演奏で感じることができて、
本当によかったと思います。

*****
人のことに関して無責任なことはいえないので、
いつも自分のことばかり書いて終わっちゃうんですけれど。

今回の演奏会についても自分のことだけで終わる。

(笑)

たぶんこれからもいろんなことがあるだろうなーと思います。
団長さんとかホルンのパトリさんには
「来年はもっと色気のある演奏を!」っていわれて。

(私という人間に色気がなくても出せるもんなのか???)

団長さんには去年もヴィブラートのことをいわれたけれど。
人前になるとどうしてもかけられないんだよね(笑)
それはきっと緊張して硬くなってるせいだと思うので。
来年の課題のひとつですな。

オケ全体としても、また新人さんが入ってきたり、
地方へ転勤になる方がいたり、人も動くだろうし。
コンマスさんは「来年はビオラ弾く」とかいってるし。

(打ち上げで理由は聞いたのだけど)

(ヴァイオリンパートじゃないせいか、わりと素直に納得できて)

先生のいうとおり、1回1回が一期一会だと思う。
そんな中で少しでも成長し続けていくために。
何が出来るのか、何をするべきなのか。

(どーも頭でっかちな私)

また頑張ろうと思います。

今回はどんなふうに人の耳に聴こえたのか、CDが出来るのが楽しみです。
たぶん、DVDではまた「地味!!」って思うだろうけど(笑)

そういえば打ち上げで元団長さんにいわれたんだけど、
指揮者に立たせてもらうときの私の態度が謙虚すぎらしい(笑)
「私がいいんですか?」って感じだったらしく、
心の中で大爆笑だったよーといわれました。

そんなところも地味なのか・・・。


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コメント 2

初めまして~m(__)m

このブログに来て良い記事にめぐり合いました

頑張って下さい

しかし長い文だったなぁ~(^^♪、、、、、、、(れん)
by (2008-02-14 10:45) 

つばさ

れんさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。
たまにしか更新しない分、毎回長文なんです(苦笑)
読みづらいと思うのですが、短くまとめるのが苦手で・・・

れんさんも音楽をやっていらっしゃるんですね。
良い記事にめぐり合ったとのこと・・・とても嬉しいです。
ありがとうございます^-^
by つばさ (2008-02-14 23:44) 

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